葬儀方針と葬儀者の決定

遺族側で葬儀の主な方針を決めておく

葬儀社に依頼する前に、遺族側で葬儀のだいたいの方針を決めておく。

【ポイント】

1)葬儀の形式(仏式)

2)葬儀の規模

3)予算

4)通夜・葬儀の場所(自宅、寺院、斎場など)

※事前に複数社の葬儀社の資料や見積をとり、比較検討しておくとスムーズに葬儀の方針が決定できる。また、遺族の希望に沿った葬儀が執り行える。

 

葬儀の形式、規模は故人の意志も考慮する

日本では葬儀の9割が仏式で行われているが、仏式も宗派によってしきたりが違うので、宗派の確認が必要となる。故人の宗教が家の宗教と違っていたり、同じ宗教でも宗派が違っている場合もある。故人が生前、自分の宗教による葬儀を希望していた場合は、故人の意志に従う。

ただ、故人の宗教で行う場合、あとで家の墓に納棺できない問題が起こることもある。また、葬儀後の法要などの追悼儀礼も同じ方式行うことになるので、慎重に検討する必要がある。

故人が無宗教葬を希望してい場合もその意思を尊重する。

 

通夜・葬儀の場所は自宅以外が増加している

通夜・葬儀の会場は、かっては自宅が主であったが、近年は自宅以外の葬祭場(セレモニーホール)がほとんどである。

一般的な葬儀や家族葬を自宅で行う場合、祭壇を設け、僧侶を招いて読経してもらうのであれば、最低6畳のスペースが必要である。

また、告別式では弔問客が焼香するスペースも必要となる。現代の住宅様式ではそのようなスペースがないことなどから自宅以外の葬祭場が主流である。

 

葬儀社選びのポイント

葬儀社は病院からの遺体の搬送から、通夜・葬儀の準備、進行など依頼することで一切を引き受けてくれます。葬儀全体が葬儀社によって左右されるので、料金体系が明確で、応対がていねいな葬儀社を選ぶことが大切である。

最初に電話をかけた時の応対の仕方、説明のていねいさ、こちらの要望にどの程度こたえてくれるのかなどが、葬儀社選びのポイントである。